近代日本における
宗教と科学の交錯

金 承哲 T・J・ヘイスティングス 粟津賢太 永岡 崇
日沖直子 長澤志穂 村山由美 編

(南山宗教文化研究所、2015年)xii+660ページ.

 19紀後半、「文明開化」の旗印のもと、近代自然科学の知が日本にもたらされた。徳川時代にすでに一部知識人によって受容されていたものの、明治期以降の本格的な導入は、広く日本社会に影響を及ぼし、人びとの世界認識を大きく変えていった。このようななか、諸宗教も、自然科学が提示する新たな世界観に直面し、対応を模索していくことになる。
 本書は、近代日本における宗教の再編過程について、自然科学との関係に焦点をあわせて考えようとする試みである。幕末から現代にいたる日本における宗教と科学が交錯する7つの局面を提示した26人、全52本の論考を収録した資料集である。7部で構成し、それぞれに解題を附し、原典には校註、現代語訳を施し、巻末には原典資料を附した。
 ここに収録した宗教家や思想家、そして科学者らの文章には、科学と宗教との交錯する関係性に解答を与えようとする思想的努力が刻み込まれている。仏教、キリスト教、新宗教、哲学、精神医学など、多様な背景をもつ人々の発言から、科学のもつ創造性と暴力性が宗教に何をもたらしたのかが浮かび上がってくる。

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