
日本哲学の国際性
海外における受容と展望
世界思想社, 2006年. 368 pp
フランス語、英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語そして中国語という6つの言語圏における「日本哲学」受容の歴史を概観し、歴史的資料の紹介や将来への展望をまじえつつ、「日本哲学」研究上のさまざまな問題点を浮かび上がらせる。
『日本には哲学なし』といわれる呼称を用いることができるとすれば、西洋中心の『哲学』の概念自体が変わるのではないか、さまざまな言語圏での『日本哲学』の受容を通して、哲学を根本的に問い直す。
目次と緒言をダウンロードできます。
英語版もあります。
第一章/フランス語圏
- フランスにおける日本思想研究の現状[F.ジラール]
- フランス語圏における現代日本哲学研究[B.ステヴァンス]
- フランス語圏における西田幾多郎研究 ― アプローチと展望[J.トランブレー]
第二章/英語圏
- 英語圏における日本哲学[T.P.カスリス]
- 海外における日本人研究者の活動と貢献[有坂陽子]
第三章/スペイン語圏
- スペインにおける日本哲学[R.ボウソ]
- ラテンアメリカにおける日本哲学[L.クノート]
第四章/イタリア語圏
- イタリアにおける日本の宗教・哲学研究[M.チェスターリ]
- イタリアにおける日本の哲学の未来[T.トゾリーニ]
第五章/ドイツ語圏
- ドイツ語圏における日本哲学[R.エルバーフェルト]
- ドイツにおける日本仏教の哲学的受容[松戸行雄]
- ドイツにおける日本哲学の未来[G.コプフ]
第六章/中国語圏
- 中国語圏における日本の哲学[張 政遠]
第七章/哲学の定義を考える
- 生成中の哲学を定義すること[J.C.マラルド]
- 日本の宗教哲学における刺激的な両義性 ― 西田と禅とを中心に[B.デービス]
- 定義された哲学を「再定義」する ― 『日本哲学資料集』へのアポロジー[J.W.ハイジック]
人名索引