エリアーデ宗教学の展開

比較・歴史・解釈

刀水書房、2000年.

南山大学学術叢書。2000年度第9回「中村元賞」受賞作(三橋正氏と同時受賞)。東京大学大学院への博士論文をもとに、ルーマニア時代以来のエリアーデ宗教学の展開をたどる。「Ⅰ―エリアーデ宗教学における宗教比較論」「Ⅱ―エリアーデ宗教学における宗教史研究」「Ⅲ―エリアーデ宗教学の理論構造といくつかの問題」の3部からなり、巻末には「エリアーデ略年譜」等を収める。

「本書は博士論文をもとにしているが、文章表現に堅苦しさはなくて大変に読みやすいし、構成にも工夫がこらされていて、読者を飽きさせない。これだけ大部な著作にしてはめずらしいことだ。
……エリアーデのいう「宇宙的宗教」とか「歴史の恐怖」という考え方の背後にはルーマニアにおける幼年期から青年期までの彼の生活体験が色濃く反映している可能性が示唆されているのである。
そうしたルーマニア時代の初期の著作から遺作となった『世界宗教史』までの宗教研究のみならず、文学作品や日記なども含めたエリアーデの膨大な著作を奥山氏は蒐集し、渉猟し、一貫した問題意識にもとづいて分類し、配置し、検討し、評価をくだしている。魅せられたかのような氏のエリアーデに対する情熱は、行間をとおしても十分に伝わってくる。」

松村一男、『週刊読書人』

奥山倫明は南山宗教文化研究所の第一種研究所員である。

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